Date :
2015/04/29

Category :
General

Posted by :
Maria


前回の最後に、「次回は精神とは何かということについてお話いたします」・・・とお約束してから、2か月が経ってしまいました。

その間お待ちいただいていた皆様には、大変申し訳ございませんでした。

 

「ブログなんて簡単に書けばいいのに」と言われることもしばしばなのですが、

それが私にはどうしてもできず、早幾歳・・・・。

今回はいつもにも増して、書いては消し、書いては消しを繰り返しておりました。

気が付けば、コートを脱いで半袖の季節に衣替え。2か月はあっという間でございました。

 

この間、改めて感じ入ったことですが、

真理というものは、言葉にしようとすればするほど、

真理から離れていってしまうものですね。

ましてや神秘・奥義・精神については、最後は全身全霊で感じ取るものですから、

文字や言葉を尽くすほど、真髄から遠く離れて行ってしまいます。

 

お釈迦様が御存命中、ご自分の教えを文字にすることを決してお許しにならなかったことも、

わたくしが継承する日本最古の運命学が、代々口伝のみで継承され、文字にされなかったことも、

そういうことなのだな・・・と、今更ながらに思い知った次第です。

 

そのようなわけで「精神」をストレートに取り上げるのは講座に譲らせて頂くこととして、

今日は、前回に引き続き「真の美しさ」という視点から、

世界の大女優を例に挙げて、「精神性」についてご一緒に考えてみたいと存じます。

 

「精神性」は「人を人たらしめるもの」とすると、

精神の中心にあるものは「徳」です。

 

運命學には「天恵地徳」という言葉と、その教義があります。

 

簡単に申し上げると、

「天恵(天から与えられている生命と、それが持つ才能や個性など一切)」をこの世で生かし、自他ともに幸福に生きるための土台となるものは「徳」であるとし、

そこに「礼儀と作法」の大元もあります。

 

「道徳」とは「徳の道」、すなわち、「天地の法則に沿った生き方・考え方・暮らし方」という「真の礼」を尽くす生き方で、

日本では昭和の初期までは、家庭でも学校教育でも、この「道徳」を子供たちに教えていました。

 

余談ながら、今年は戦後70年にあたります。

私見ですが、私は、この「人を人たらしめる徳の道」の教育を受けて育ち、すぐれた人間力を備えた日本人であったからこそ、日本は、焼け野原から僅か数十年で経済大国になるという歴史的な発展を遂げることができたのではないかと思っています。いかがでしょうか・・・。

 

話を戻しましょう。

 

徳とは、やさしい心や、思いやりなど、いろいろな言葉で表現することができます。

一言で申し上げると、「人の役に立とうとする気持ちとその行い」と言えましょう。

 

お腹をすかせた方がいらしたら、温かいご飯をつくって差し上げたいと思う心と行い。

 

泣いている子供を見れば、どうしたのと駆けて行って背中をさすってあげるやさしさ。

 

人の喜びを共に喜び、悲しみを共に悲しむ、慈しみの心です。

 

急速に発達する人工知能がこれからの社会を大きく変えて行きますが、

天に秩序がある限り、地においても秩序はあり、

その秩序の核を為す「徳」は、人を人たらしめるものであり続けるでしょう。

 

「天恵」は大きく無限です。それをこの地で受ける受け皿づくりが「徳を積む」という行いです。

 

かつて(・・・といっても何十年も前ですが)テレビのコマーシャルでおなじみであった「一日一善!」

覚えていらっしゃる方も多いのでは?(笑)

この「一日一善」は、まさしく「徳を積む」ことを言っています。

 

「一日一善!」

天から授かった自分という尊い命を、

「一日一回、他の人のお役に立とう」と活かすことは、

生活(生を活かす)の基本であり、

淑女のエレガンスの基本であり、

自分も他の人も社会もみんなが幸福になって行く、

シンプルかつ確かな方法です。

 

自分磨きをしたいけれど、何をしようか迷っているという方は、

「一日一善」=「徳を積む」をライフワークになさると、

心もお顔も考え方も振る舞いも、どんどん洗練されて美しく輝いてゆきます。

運も良くなってゆきます。

 

また、一日一善を続ける過程で、自分の魅力を発見したり、本当にしたいことが見つかるかもしれません。

 

たとえば、オードリー・ヘプバーンが時代を超えて今なお愛されるのは、単に美しくチャーミングなお顔立ちや、妖精のようにスレンダーなプロポーションだからというだけではないと思います。

 

壮絶な戦争体験を乗り越えて「平和」を愛し、それを強く求め、

平和のために自分に何ができるのかと模索し続け苦しみ続けた一人の人間として、

また、母親としての揺るぎない信念と深みが、それを知らない人にも伝わるのではないでしょうか。

 

オードリーについて書かれた数々の本には、彼女がいつも家族や周りの人々を大切に考え尽くしていたことが書かれています。

また、自分自身については、世界的な大女優になってからも、それが自分の本当の生き方だとは思えず悩んでいたこと。

そして、晩年に国連の親善大使となり、飢餓に苦しむ子供たちを助ける仕事に出会い、はじめて、「これが私の天職だ」と思うことができたというのも、有名な話です。

 

また、アカデミー助演女優のウーピー・ゴールドバーグや、ゴールデングローブ賞やグラミー賞などのいくつもの栄誉に輝くベッド・ミドラーが、なぜ世界中の幅広い年齢層に支持されるのかと問えば、そこには、「愛すること」を自分自身の人生のテーマとし、数々の差別も困難も受け入れて個性へと磨き上げ「今の自分が好き!」と言い切れる。それだけの努力を続けているからこそ放つ輝きを、全身から発しているからではないでしょうか。

 

この大女優たちのように、

人は誰もが、

自分自身の姿を見せるだけで、

苦しむ人々に勇気を与え、

悲しむ人々の涙を笑顔に変える力を持っています。

 

それが、「精神」の力なのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

株式会社ノーブル 代表取締役
一般社団法人
日本プロトコール&マナーズ協会 理事長
ノブレス・オブリージュアカデミー校長
他歴任