Date :
2015/02/25

Category :
General

Posted by :
Maria


顔は精神性の象徴

自分の顔に責任をもつことも、紳士淑女のマナーです

 

日本にはかつて、安岡正篤先生という碩学家がいらっしゃいました。

ご存知の方も多いことと存じます。

当時の首相や政財界の重鎮らの指南役でもいらっしゃいました。

この安岡先生の直弟子のお一人に、下村澄先生という人間教育の大家がおられました。

御存命中は当協会の設立の段階からご尽力賜り会長をお務め頂いた方で、

わたくしの尊敬してやまない師のお一人でございました。

 

その下村先生にはたくさんのご著書がありますが、その一冊である『安岡正篤から学んだこと』(下村澄著・アーカイブ出版)の中に、日本女性の顔についてのエピソードが書かれています。

それはまさしく、自己啓発として普遍的な話しであり、女性にとっては「本物の美しさ、真のエレガンスとは何か」を教えてくれる内容でもあると存じますので、今日はそのご著書の中からお話をさせていただきたいと思います。

 

あるとき(1970年代)、安岡先生はアメリカから来日した美容の大家の記事を目になさり、そこにはこう書いてあったそうです。

「日本女性の美容やファッションセンスは素晴らしい。大変レベルが高いと思います。しかし、残念なことが一つあります。それは、日本女性の顔があまりよく見えないことです」。

 

これに対して安岡先生は、これは鋭い指摘だと感心し耳を傾けなければいけないことだとおっしゃり、次のように述べておられます。

 

「言うまでもないが、これは顔の美醜のことを言っているのではありません。人間の顔とは何か。『顔を立てる』とか『顔に泥を塗る』とかいうでしょう。つまり人間の顔は精神性の象徴なんです。その顔がよく見えない、はっきりしない、ということはどういうことか。精神的なものが感じられない、ということです以前に比べ、最近の女性は社会的にも進出したし、ずいぶん活発になっている。だが、そういうことが精神性と結びついていない。この意見はそのことを辛辣に批判しているのです。いや、女性ばかりではない、最近は男性も、いずれも金太郎飴のような顔つきばかり増えてきて、これが自分の顔だ、というのがはっきりしなくなっているではありませんか。精神的なもの、個性的なものを失っているように思います」。

 

この時代から40年以上がたちました。現在の政治において国際的な公約にもなっている「女性の活用」と「女性リーダーの増加」は、着々と進んでいるように思います。

 

しかし、1970年代にアメリカの美容家から指摘された「日本女性の顔」は、いかがなものでしょうか?

 

女性の職業選択の自由や社会進出の増加と、女性の精神面での豊かさは、比例しているでしょうか?

 

40年前と現代の日本女性の顔を比較して、豊かな精神性が感じられるお顔に、なっているのでしょうか?

 

大変核心をついた内容です。

真に幸せな未来を構築して行くためには、これは今、真剣に考えなければいけない事柄だと思っています。

 

ノブレス・オブリージュアカデミーの皆様とも、このブログの読者の皆様とも、一緒に考えて行きたいと存じております。

 

マナーの観点から申し上げれば、自分の顔に責任を持つことも、紳士淑女のエチケットであり、国際マナーの一つです。

心の優しい人のお顔は、やはり優しい表情をたたえています。この一つの例が物語るように、年齢を重ねるほどに精神性・人間性は深まり豊かになってゆき、それは自ずとお顔にも現れるものであるという不文律があるゆえのマナーです。

 

では、「精神性」とは何でしょう?

 

 

どうすれば日本人の、日本女性の、そして一人一人個性を持つ人間としての、

本来持っているはずの豊かな資質がお顔に現れるような「働き方」「生き方」ができるのでしょうか?

 

次回は、ノブレス・オブリージュアカデミーのプロトコール&マナーレッスンでも最も重要視している、この「精神性」について、話をさせて頂きたいと思います。

 

本日もどうぞ素晴らしい一日で遊ばされますよう、心からお祈り申し上げております。

 

 

 

 

 

Date :
2015/02/20

Category :
General

Posted by :
Maria


今日は、前回の続きをお話しさせて頂きます。

 

美しさの観点はひとそれぞれだと思いますが、

「人間性」や「知性」といった

「内面の豊かさ」が感じられる女性には、

多くの人が魅了されるのではないでしょうか。

 

今年もアカデミー賞授賞式のシーズンになりましたが、

ハリウッドスターの美しさが世界中の人々を魅了してやまないのも、

その美しさの中に、その人の内面性が感じられるからではないでしょうか。

 

紆余曲折のある人生に対して屈することなく、

自身の理想をもって努力し続け未来を切り拓いてゆく過程で自ずと培われてきた、

教養や知性や美学といったものが総合的に濃縮されてできた美しさです。

 

少なくとも、他人が提唱する美の基準だけをお手本にして、

シミやシワの一つも許せない・・・・という幼児性は、

彼女たちからは感じられません。

 

年齢を重ねるほどエレガントになってゆく女性の美しさのベースには、

目先の情報にまどわされず、広く長い視野をもって現在の自分をみつめる賢明さ、

自他を大切に慈しむ思いやりの心、

長時間働くことができる健康と精神的なパワー・・・

こうしたものがあると存じます。

 

もしも彼女たちの前で、

「私の身長だと何キロなら美しいと書いてあったわ。だから痩せなくては!」

と言ったなら、彼女たちは「なぜ!?」と驚くことでしょうし、

口にこそ出さずとも、「あなたのプロデューサーは、あなた自身なのに・・・大丈夫?」

と、訝しく思われるかもしれません。

 

要は、まずは自分自身の感性を使って、

美しさについても自分なりの考え方をもつことが第一。

次に、それを基軸として、専門家や雑誌や友人など他の人々のご意見の中から

自分の感性にフィットするものや、今の自分の立場や仕事に必要なものを

選び、取り入れて行くことが、

結果的にはその人の固有の美しさを磨いて行くことになります。

その知的なレッスンは、

世界で活躍する思考習慣や表現力を磨いてゆくことや、

ゆるぎない自己を確立してゆくことにも繋がるものと存じます。

大変シンプルですが、「真の美しさへの王道」というものは、

こうした、ごく当たり前のところにあるのではないでしょうか。

 

最後に、世界が一流と称える女性の言葉を、ご紹介させて頂きます。

 

「幸せなダイエットなど存在しません。もしあるならすでに出会っていたでしょうから」

(『ロスチャイルド家の上流マナーブック』光文社 ナディーヌ・ロスチャイルド)

 

「容姿や体型などの外見はその人が持って生まれたもの、つまり神様が与えてくださった包み紙のようなものだと思っています。しかし与えられたものをいかに大事にするかはその人の責任です。だから私は運動をよくするし、よく眠るし、正しい食生活をするように心がけています。私に与えられた外見がモデルとしての成功につながったことは事実で、有り難いと思っています。しかしそれを維持してきたのは私です」(日本経済新聞2002年5月20日 スーパーモデル シンディ・クロフォード)

 

次回は「顔」をテーマにお届けいたします。

 

 

 

 

Date :
2015/02/19

Category :
General

Posted by :
Maria


寒さの中にも木々の芽の膨らみに春の訪れを感じますこの頃、

皆様にはいかがお過ごしでしょうか。

寒い寒いと思いながらも、薄着になる季節もすぐそこまで・・・。

そこで今日からは、もうすぐ訪れる春に備えて、

外見も含めた美とエレガンスのお話を連載させて頂きたいと思います。

 

今日のテーマは、「美容とダイエット vol.1」です。

 

かつて元大使から、「大使や外交官が気を付けることは”3つのⅬ”。

アルコール(alcohol)、コレステロール(cholesterol)、プロトコール(protocol)」

と伺ったことがあります。

お酒に呑まれないこと、健康と容姿の管理を怠らないこと、プロトコール(国際儀礼)を身につけることです。

 

心と体をコントロールし、

人前では常にパーフェクトな状態であるように日頃から気をつけることは、

昔も今も、紳士・淑女のエチケット。

国際社会の第一線で活躍する本物のセレブリティが「健康的なプロポーション」でいるのは、

社会的な上位者には自己管理能力や信頼感や好感が求められているからで、

美容もダイエットもその一環です。

 

筋肉が落ち贅肉が増えることはだらしのない生活をしている証拠とみなされてしまい、

仕事に悪い影響を及すこともあるからです。

 

レディにとってダイエットはとても知的な行いで、

精神や教養やビジネススキルを高めるのと同じラインにあるもの。

自分を立場に相応しい自分に磨き上げて行く過程の一部なのです。

 

こうしたエレガントな女性の美容とダイエットのベースにあるものは、

やはり「ノブレス・オブリージュ」でしょう。

私の知る限りではありますが、

ご自身に対する高い美意識や、立場や仕事への強い責任感があり、

「今なにをするべきか」については、主観と客観の両方から判断していらっしゃいます。

 そして、「美は固有のもの」ですから、

容姿についても、まずは自分自身の「美への価値観」で眺めます。

でもそこで終わりではありません。

次に、自分を取り巻くすべてのもの(立場、役割、仕事、交友、恋愛などすべて)をぐるりと見回して、

それぞれの視点から客観的に見つめ、

「自分には何が求められていて、何をどうする必要があるのか」を冷静にピックアックします。

 

南フランスやスイスなどのヨーロッパの各地に、世界中のセレブリティがダイエットのために滞在するホテルがありますが、

人の手に任せる前に、まずは何でも自分で行うのが、歴史のある本当の上流社会の人々の習慣です。

それに、「人はライフスタイルによってつくられる」ものですから、

自分自身の手で自分の美しさを磨く習慣をお持ちですし、それを楽しむことが上手です。

 

たとえば、「今の私はハードな仕事と家事に必要なパワーが足りない。

これでは周りに迷惑をかけてしまいそう。今週は心と体のビルドアップをテーマにして、

タンパク質中心の食事をお腹5分目で一日4回とることにしましょう」

というような具合です。

 

続きをお楽しみに・・・・

 

 

 

 

 

 
 

株式会社ノーブル 代表取締役
一般社団法人
日本プロトコール&マナーズ協会 理事長
ノブレス・オブリージュアカデミー校長
他歴任