Date :
2010/01/19

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Maria

今日は、前回の続きをお話させていただきたく存じます。

自分の真我(潜在能力)を発揮して「魂で生きる」ためにはいくつかの条件がありますが、その方法の一つが、「腹をくくる」ことです。
「わたしはこれを行う」と決心し、実行することです。

限られた条件の中に自分を置き、その条件の中で、最善を尽くそう、今よりもっとよくできるようになろう・・・と努力することによって、あなたの奥底に眠る素晴らしい力が引き出されるのです。

昔から「火事場の馬鹿力」といいますね。家が火事になり、腰も曲がり普段は歩くのもやっとのおばあさんが、「これは大変、ご先祖様をお守りしなくては!」と無我夢中でお仏壇を背負って逃げた・・・というエピソードがありますが(笑)
嘘か真は別と致しまして、この話は、人は極限の状況になると普段眠っている底力を発揮するという、大脳の仕組みのお話です。

宇宙も地球も、地球に生きるすべての生き物も人間=ヒトも、その本質は、「向上心」があることです。
すなわち、「向上したい」「生きたい」という本能が、あなたの根っこのど真ん中にあり、いつも「安全に生きたい」と願っているということです。
ですから、ヒトを含め、すべての生き物は進化・向上の過程で、安全に生きるために不可欠である能力として、「危険回避能力」を身につけていきました。それが、潜在能力の正体です。
だから、「火事場の馬鹿力」・・と言われるわけです。
自分の底力というものは、自由で恵まれていて心配事ひとつない・・・という状況のもとでは発揮されません。
ピンチが迫っている時にこそ発揮されるのです。
「この企画の締切明日までなのに!」というピンチの状況のときに、「あ、そうだ!」と、これまで考えもつかなかった案がひらめいた・・・という経験があるビジネスマンは、たくさんいらっしゃるでしょう。
後から思うと、「自分のどこにこんな発想があったのだろう?」と不思議になる。そのようなことが、誰にでもあるのではないかと思います。

日本の文化が花開いた江戸時代は、仕事は世襲制でした。
生まれながらに自分の仕事が決まっていたのです。
今日はその良し悪しを論じるものではありませんが、真我で生きるという観点から申し上げると、江戸時代はまさに、自己の潜在能力が引き出される環境であったといえます。

余談ながら、野球のイチロー選手は昨年、テレビでこのように話していらっしゃいました。
「打てないと、バットを変える選手も多いが、自分はそれはしない。打てないことをバットのせいにはしません。“今使っているバットに自分を合わせる”努力をしています。バットのせいにしてしまうと、それが野球以外のすべてのことにも及んでしまう。うまくいかないと、何でも、人のせい、環境のせい、状況のせいというように、相手のせいする人間になってしまうと思うのです」

限られた条件の中で、やるべきことを一生懸命にやる。
今の仕事ひとつを取り上げてみても、100%満足ということはありえない。不本意なことも自分の人生これでいいのかと迷うことも多々あるでしょう。
けれど、やると決めたら、自分が「これでよし」と思えるレベルに到達するまで、やる。やめない。
宛名書きでも、コピーでも、苦情の応対でもなんでも「与えられたものは神様が贈ってくださったブラッシュ・アップ・レッスン。ならば、今よりも、人よりも、うんと上達してみせよう」と、腹をくくって、専心する。
こうした生き方、生き様が、あなたの潜在能力を発揮してワンランクもスリーランクも上の人生を実現する・夢を叶えるための、方法の一つです。
格好いいですね。
洗練された女性やエレガンスな女性というのは、このような生き様をしている女性です。
人様にも神様にも愛される女性です。
ああでもないこうでもないとぐだぐだしている女性は下品ですから、美も幸運もやってはきません。
人様にも神様にも嫌われます。

次回は、わたくしのコンサルティングを受けた生徒様方が実際に行った成功体験から、彼女たちがどのように腹をくくり、どのように実行して成功していったかを、具体的にご紹介させていただきたいと存じます。

本日もご拝読いただきまして、心よりありがとう存じました。
今宵もどうぞ素敵な夢を・・・

Date :
2010/01/17

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Maria

今日から「美学の会」第3期(1〜11月)が始まります。

第3期は、ノブレス・オブリージュ教育(淑女教育や“本物の”セレブリティ教育)の真髄である「自他を幸せにする力」を磨くことを目的として、「夢実現力」を習得いたします。

世の中には何をしてもうまくいく人と、何をしてもうまくいかない人がいますが、その違いはなぜ起こるのか・・・とえば、そこには明確な理由があるのです。

第3期は、その理由を明確に解き明かします。
そして、そのために必要な「心・体・魂」を磨き、「何をしても願った通りにうまくいく人」が養っている力、すなわち「夢実現力」を身につけます。

御一緒に、あなたの中に秘められている素晴らしい潜在能力を思う存分発揮して、夢実現体質・幸運体質へと磨きあげて参りましょう。
まずはご自分の幸せのために、やがては周りの方や社会の幸せのために学び、鍛練して参りましょう。

ご受講生の皆さまには、どうぞお気をつけてお出かけくださいませ。
会場にて、楽しみにお待ち申し上げております。

Date :
2010/01/16

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Maria

昨日も今日も底冷えのする寒さでございますが、皆様には暖かくお過ごしでいらっしゃいましょうか・・・
全国的に雪が降っている地域が多いということですので、お風邪をお召しの方もいらしゃるのでは・・と案じております。

私の住まいは、東京の、新宿や渋谷から車で15分ほどの所にあります。
毎朝、ジョギングと家の前にある熊野神社へのお参りに行きますが、昨日も今朝も境内には”立派な”霜柱が立っておりました。子供時代を思い出して思わず踏んでみましたが・・・(笑)「サクッサクッ」というあの音に体の奥底から湧き上がる何ともいえない懐かしみを覚え、しばらく幸せな気持ちに浸っていました。

その時にふと思ったのですが、「柱」は神仏を数える語でもありますね。
八百万神の思想(自然界にいきるすべてのものに神=生命エネルギーが宿るという考え方)を原点にもつわたくしたち日本人は、その自然崇拝の中でもとりわけ木に神聖を感じ敬っていました。
ゆえに「木の主」=「柱」を神聖なものを数える時の単位としたのだと伝えられています。
「霜柱」も、神様、すなわち大自然の霊威と手を合わせたであろう昔の人々の魂を感じます・・・・と申しておきながら、なつかしい〜!とサックサック踏んでいてはしょうがないですね。矛盾ですね(笑)生命の本質の一つは、”矛盾”でありますから(笑)どうぞお許しくださいませ。

さて、前置きが長くなってしまいました。
今日は前回の続きをお話させていただきたいと存じます。
「真我に目覚め魂で生きる」ための方法についてです。

当然のことながら、本物を身につけるのに近道などあろうはずがありあません。あるのは「王道」です。
王道だけがすべてではありませんが、王道を知らずそのアレンジバージョンから入ってしまうと迷路に迷い込んでかえって悩みや不安が増えてしまうので、今日はまずは王道からお話しさせていただきたいと存じます。

・・と申しましても、王道については前回すでにお伝えしておりますね。つまり「人間学」を学び実践するということです。
人間学を学ぶという「道」とは自分の素晴らしさを正しく深く知る道であり、同時に、この世のあらゆる事の本質を知る道です。
だから、人間学を学ぶという道を歩いていると必ず、本当の自分も、あらゆることの本質も、実に鮮やかに手に取るように分かる日がやってきます。
あらゆることとは、自分や他人や人間社会や森羅万象など、あなたを取り巻くすべてのことです。すると、「宇宙と一体化するというのはこういう状態なのか!」ということが、理屈を超えて体の芯から分かる。自分が宇宙と繋がっていることを、リアルに感じる。そういう、人間本来の姿(=神仏)になれる日が、必ずやってきます。

補足ながら、非常に端的に申し上げれば、神様・仏様とは人間の本性(本来の姿)のことです。
このことは文化人類学・宗教・歴史などからも明らかで、真言密教の開祖である空海は、仏の道を学ぶ全ての人々に〜修業僧にも一般の人々にも〜こう申しました。「修業は、仏になろうとしてするもののではありません。すでに自分が仏であることを思い出すためにするのです」と。

歴代の人間学の先生方の言葉を借りれば、大人になってからの学びとは、知識人ではなく教養人になるためにするものです。
学生時代の学びとも、仕事のためお金のために資格を得るという学びとも、質が異なるのです。
人として産まれ生きるその自分の人生をまっとうするための教養を積み、真我に目覚め人生を謳歌するという、真の教養人=本当の意味で豊な人になる学びがあることを、多くの方に知って頂きたいと願っております。

次回は(次回こそは!?)アレンジバージョンをお届けいたします。

Date :
2010/01/12

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Maria

今日は東京も霙の振る寒い一日ですが、いかがお過ごしでいらっしゃいましょうか・・・

さて、今日は前回の続きです。

「魂で生きる」と申しますと「自分の好きなことをして自由に生きる」と解釈する方が多くいらっしゃいますが、それは実は違いますよ・・・という内容の続編です。

「魂」には、「生命(エネルギー)」「気」「霊」などの様々な呼び方があります。要するに、手に取ることも見ることもできないけれど、確かにある生命のエネルギーのことと解釈してよいでしょう。
精子と卵子が奇跡のような確率で結合し、お母様の子宮の中であなたという生命が芽生えわずか10か月で「ヒト」となる・・・
この、眩いほどに神秘的な「あなた」という生命は、「魂(生命エネルギー)」から始まりました。
まさに「はじめに魂ありき」で、生命の営みは「魂で始まり魂で終わる」のです。

人間もまた他の生き物と同じように、宇宙の進化と向上の過程に生まれ、生きています。

宇宙がビッグバンではじけ、どんどん膨張(向上)し、その過程に地球も生まれ、森羅万象も生まれ、人間も生まれ、貴女も生まれました。
こうして考えると、生きとし生きるすべての生き物は「宇宙の子供」ですね。

そう、あなたも、大いなる宇宙の子供なのです。
遺伝子工学の世界的権威である村上和雄先生は、このような人間の存在を「サムシング・グレート(大いなる存在)」とおっしゃっています。

ところで、あなたの母体である宇宙には、あらゆるものが充満しています。
空気に置き換えるとわかりやすいと思いますが、空気の中には酸素・二酸化炭素・チッソ・水素とあらゆる物質が充満しています。このように宇宙(自然界)とは玉石混交であり、すべてを受け入れて(包括して)存在しているわけです。
これが、宇宙の本質であり魂(=生命=自分)の本質です。

だから「魂で生きる」ということは、「あらゆる出来事を受け入れて生きる」ということなのです。

自然界の一員として生かしていただいていることを知れば、自ずと感謝の心と謙虚な心が溢れてくるでしょう。
そして、この心を日常的に持っていると、身の回りに起きる「出来事の一つ一つに秘められている意味」が分かるようになり、自ずと丁寧に取り組むようになります。
すると、人様かも神様からも愛され「幸運のスパイラル」の中で日々の生活を送れるようになりますので、円満な環境に身をおくことになり、結果的に、自他を生かし、自他ともに幸福に生きるという真に美しく豊かな人生を歩むことができるようになります。

このように真の自分を知り(知命)、運命を自分で作れるようになる真の生き方を「立命」といいます。
そして素晴らしいのは、こうした真に幸福な生き方を、誰もができるように生まれてきているということなのです。
宇宙の子供なのですから、出来ない人など一人もいません。

では、どうしたら真我に目覚め、その素晴らしい潜在能力を表に引き出して生きていくことができるのでしょう。
それについての答えは、人類の歴史の中で孔子やお釈迦様などの聖人や、近代では安岡正篤や中村天風などの人間学の大家が教えてくれています。
まとめると、このようになります。
「自然界の法則を学び、自己(生命)の本質を深く知り、知ったことを日々の生活の中で実践すること。
そして、陰徳を積み、精神を高め、教養を高め、「人間としての器を大きく育てること」です。
これが、真我・魂で生き(本当の自分で生き)自分の人生を豊かに生きる立命への道です。

(具体的に学びたい方は、是非ともわたくしのクラスにお越しくださいませ。1月から始まるクラスがございます。「人間教育家養成クラス」「夢実現力養成クラス(美学の会第3期)」です)

経営の神様と称えられた松下幸之助氏もこうした生き方を実践なさった経営者ですが、松下氏はこのことを、「真我に目覚めた人は、宇宙のエネルギーをたくさん享受して生きることができるので、何をやってもうまく行く。人にも神にも愛される人物になることが、夢を実現する要諦である」とおっしゃいました。そのために毎朝なさっていたことが、神仏に手を合わせ「今日も一日、素直でいられますように」とお祈りすることでした。「素直でいる」とは「ありのままに受け入れる」ことであり、氏は素直な心こそ宇宙と一体化する方法である・・・と実践なさったのです。

好きだからやる、嫌いだからやらない・・・というように、身の回りの出来事を選り分けて生きること、つまり自我で生きることは、宇宙の姿とは真逆の生き方をするということですから、早い段階でやめましょう。時間の無駄です。
30歳になっても40歳になっても自我にしがみついている人は、人様からも神様からも愛想を尽かされてしまいますから、せっかく天与されている潜在能力を発揮して生きることができません。

自我はもちろん人間の大切な面であり、これも自分自身です。
ですから非常に大切なものですが、今日ここで申し上げているのは、真我の伴わない自我(=自分の本質を理解しないまま、後天的に身につけた個人的価値観のみで考え暮らしている自分)のことです。

補足ながら、自我まるだしで行動する人を、プロトコールでも日本の礼法でも仏教でも論語でも厳しく諌めていますね。
ヨーロッパの上流階級でも、プロトコールやマナーでも、「グッド・マナー」「淑女」と称えられる女性とは、あらゆることを受け入れる心の大きさをもち、状況に合わせて自由自在に対応できる「人間力」を備えた人のことです。
レディは「真我」をちゃんと知っている人。これもまた世界共通のエレガンスの条件なのです。

次回は、「私も魂で生きられるようになりたい」「人にも神様に愛される”本当の私”になりたい!「成功したい!」「真に美しく幸せに輝いて生きたい!」・・・と願う方に向けて、そうした生き方に入る確実な方法をお話させていただきます。どうぞ楽しみにお待ち頂けませば幸甚に存じます。

本日もご拝読賜りまして、心よりありがとう存じました。
どうぞお風邪などお召しになりませんように、暖かくなさってお過ごしくださいませ・・・・

Date :
2010/01/08

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Posted by :
Maria

昨年も読者の皆様より、レッスンやセミナーを受講なさりたいけれども地方にお住まいでいらしたり、お体の具合やご家庭の事情などでなかなかお越しになれない・・・ついては、このブログで少しでも上月の「運命学〜人生学」のお話を伺えたら嬉しいのですが・・・というお便りを、たくさんいただきました。
こうした皆様のお心を何にも増して嬉しく存じ、心よりお礼申し上げます。誠に、ありがとう存じます。

この数年、そのご要望にお応えさせていただきたいという気持ちをいつも抱いておりましたが、文字の世界、ましてブログでは、実際に行っているレッスンのように完全なる講義はどうしても叶いません。それは大変失礼にあたると考えておりますために、今日までブログでの人生訓のお話はせずにおりました。
ですが、それでもいいから・・・というファンの皆様のエールをまた頂戴し、それならば!と自らを奮い立たせまして(笑)今年からは、自分を知り生かしよりよく生きるための深いお話、その要点ををギュッツと濃縮いたしまして、ブログでもお伝えさせていただきたいと存じます。
とは申しますものの、ブログを書かせていただく時間が週に1度・2度くらいしかとれませんので・・・わたくしのペースで気ままに書かせていただきますことを、ご了承くださいませ。
なにやら言い訳ばかり連ねてしまい、申し訳ございません。
でも、ご安心くださいませ。
毎回の内容は、”深イイ”お話です。

タイトルは、読者の方の9割が女性ということなので、「美と幸運の法則」といたしました。要するに、「人生の本質」を女性の方に向けて説かせていただくものです。

そこで早速ですが、今日は、「魂で生きる」ということについて少し触れたいと思います。

皆さまは、「魂で生きる」と聞いて、どのようなイメージをお持ちになりますか?

これはアカデミーのノブレス・オブリージュクラスの12月のレッスン内容でもあるのですが、「魂で生きる」というと、一般には、「自分の思うままに自由に生きる」・・・と受け止める方が多いようです。
しかしそれは違います。
自分の思うままに自由に生きることは、「自我で生きる」ことです。
「自分の好きなことはするけれど、嫌いなことはしない」ということで、世間ではこれを「わがままな人」いいます。

「魂で生きる」とはこの真逆の生き方で、「真我で生きる」こと、「あらゆることを受け入れて生きる」ということです。
そしてこのような自分になることが、「本当の自分になる」ということです。
別の言い方をすれば、「自分の本質=生命の本質=人生の本質を知る」ということであり、それはすなわち、「大自然(宇宙・神)と一体化して、宇宙のエネルギーを享受して生きる」ということです。

ノブレス・オブリージュ教育(紳士・淑女教育)も、僧侶や神官の修行も、松下幸之助氏や井深大氏のような偉大な経営者のリーダー教育も、「人間は自然界の一員であるから、自然の法則に従って生きるのが、人としてよりよく生きることである」という前提にたっています。そして、人生の本質・自分の本質というものを徹底的に学び日々の生活の中で実践します。
「魂=真我で生きることができるようになる」ことは人間としての最終かつ最高のステージと申し上げてよいのでしょう。
ここに至った人は「自他を幸せにする生き方」を意識せずともできるようになります。
誰もが、魂で生き、自他ともに幸せに暮らすことができる力を天与されて生まれています。

次回はもう少し詳しく、「魂で生きる」の意味をお話させて頂く予定でございます。楽しみにお待ち頂けましたら幸甚に存じます。

次回まで、どうぞ素敵な毎日をお過ごしくださいませ・・・

Date :
2010/01/05

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Maria

新年 明けましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

皆様には、どのようなお正月をお過ごしになられましたでしょうか?
わたくしは、神事の後は、毎年楽しみにしている大学生の箱根駅伝をテレビで拝見し、感涙にむせておりました。
足の痛みや呼吸の苦しさに顔を歪めながらも“たすき”を繫ぐために一心不乱に走る、その姿の向こうに、一体どれほどの厳しいトレーニングがあったことか・・・
どれほど自分の弱さや弱点と向き合いそれを克服する努力を続けていることか・・・・
そんなことを想いながら観ていますと、感動で胸がいっぱいになります。
一年の始まりを「感動」でスタートさせて頂いたのですから、こんなに幸せなことはありません。
選手の皆さま、本当にありがとうございます。

箱根駅伝ファンの方なら御存じかと存じますが、素晴らしいのは、走る姿ばかりではありません。
インタビューでの言葉やマスコミの音声が拾った何気ない選手の会話もまた、美しいのです。

人は、苦しい時やとっさの時に、本性が現れます。
わたくしが毎年感動するのは、彼らの、この本性の美しさなのです。

20キロ以上を全力で走り、ゴールで倒れこんで息も絶え絶えの極限の中で「ありがとうございました、ありがとうございました」と何度も何度も繰り返す選手。
「チームの皆や家族や応援してくれた方々のお陰です」と答える選手。
そしてさらに感動するのは、インタビューに答える時に「○○は○○なので○○です」という、美しい日本語で話していることです。
本性が最も現れる時に・・・です。
目標を持ち、自立した精神を持ち、皆で力を合わせて努力を重ねるという人間の普遍的な営みを日常的に続けている人は本性(魂)が美しくなるので、言葉も美しいのではないでしょうか。わたくしにはそう感じられます。

ところで、日本の歴史をたどると、「自他への思いやりの心」は、日本人の精神性や文化の原点でもあったと言えます。
そしてそれが最も花開いたのが江戸時代であったとも言えましょう。
江戸には「互助(互いを助け合う心と行い)」があり、「困っている時はお互い様」と支え合い助け合いながら暮らしていたと文献等を通じて伝えられています。

しかしそれは、無条件で行われていたわけではありません。
「(15歳を過ぎたら)自分の人生に対しては自分で責任を持つ」という「自己の自立と責任」を大前提として行われていました。
15歳というのは元服の年で、今で言う成人式です。
「自分の精神と生活は自分で何とかする」というのが「自立」です。
「自立の努力をしている人には惜しみなく手を貸す。けれど、その努力をしない者に手を貸すのは、ただ単に甘やかすことになるから、本人のためにならない。だから放っておく(見守る・見捨てる・勘当するなど)」。
「互助」とは本来そういうもので、このことは現代においても同様でしょう。
補足ながら、放っておくのは、本人の気づきと自立を促す策でもあるわけです。

箱根駅伝全体から伝わってくるものは、この「互助」というものでした。

参加したすべてのチームが強い絆で結ばれていることをはじめ、「自他を信じる気持ち」「感謝の心」「謙虚さ」「誇り」というもの存在を、強く感じました。

人間も「生命エネルギー」の塊ですから、エネルギーの法則のとおり、高いエネルギーは高いエネルギーと引き合います。
目標を定め、日々困難を克服する努力を続け全力で生きる者同士でのみ、「互助」、すなわち、本物の絆、本物の思いやりの心と行為は育まれます。
その意味から、箱根駅伝の選手の皆さん、ひいては箱根駅伝そのものは、日本人の本来の姿であり、また、人としてよりよく生きるということのお手本であると思えてなりません。
わたくしは感動させていただくとともに、自らの小ささを省みる機会ともなり、身を引き締めた次第です。

最後にもう一つ、
良寛和尚は晩年「愛語」という造語を残しました。
「思いやりのあることば」という意味で、「愛語で暮らせば自分も人も幸せになれますよ・・・」と教えました。

「自立(自分の精神と生活は、基本的には自分で何とかする)」
「責任(人生に対する美意識を持って行動する)」
「愛語(思いやりのあることばで話す)」
この3つは、時代を超えた本物の幸せへのパスポート。
「幸運のスパイラル」の3原則です。

今年も皆様にとりましてお幸せな一年でありますことを、心からお祈り申し上げております。

 
 

株式会社ノーブル 代表取締役
一般社団法人
日本プロトコール&マナーズ協会 理事長
ノブレス・オブリージュアカデミー校長
他歴任